ニューヨーク大学アブダビ校で養える国際理解
飯吉建 10月12日2019年
多分野なロボット開発を見据え、世界中の学生と学び、遊び、暮らしながら会得するリベラルアーツ教育。多種多様かつ知的なコミュニティ。高校時代の自分が行きたかった大学の理想像だ。
それに合致したのがニューヨーク大学アブダビ校だ。
自分の知る異文化は最早ネットやテレビベースではなく、各国の友達・教師の実体験に基づいている。それは周りに対しても言えることで、日系アメリカ人ならではの自分の価値観がいかに自分の友人に新たな視点を加えているか、大学生活の中で実感してきた。無論、それは自分のアイデンティティを模索するための重要なフィードバックとなっている。
大学コミュニティの一員になるにつれ、今までの自分の異文化的友人の捉え方は国柄、民族性、社会経済的地位、性別、年齢によるイメージに頼っていることに気づいていった。これらは自分が理解できない他人の行動・意識を安易に説明する歪曲された枠組みだ。今の自分は各個人の個性をベースに一人一人を捉えているし、今後ともそうしていきたい。同じ釜の飯を食べている同士(学食なので文字通り)、大切なのは自分たちがどれだけ良識のある人として社会に貢献できるかだ。自分たちは大学、そしてアブダビというコミュニティの一員として皆の福利を推進する立場にあるのだ。
終わりに、自分はこのような理念を大学生活の中で体得したことについて、大学にこの上なく感謝している。こうした国際的相互理解を育める環境を地域社会に広めてくことに自分は尽力していきたい。